7月の長雨で鴨川の水位も高く鮎をねらう釣り人が長い竿を川面に流していましたが、8月に入って雨はぴたっと止んで連日太陽がぎらつき、水位がだいぶ下がりました。 
 釣り竿を今度は被網(かぶせあみ)の一つ打網(投網=とあみとも言う)に持ち替えて鮎を捕らえます。きれいに畳んだ網をパット投げて最大の広がりで水面へザブンと。手綱をうまく引き寄せながら網を絞り引き寄せます。魚は網の先端に付けられているたくさんの沈子で逃げられません。網に捕らえられて鮎の腹が銀色にキラキラと輝きます。
 打網は相当な経験と技術がいりますが、鮎に向かって直感的に網を投げるタイミングは絶妙で岸辺で見ている人にも力が入ります。(写真は8月4日朝の五条大橋付近の鴨川)