20150828-01 京都大学職員組合は26日、戦争法案廃案に向けた運動を学び交流しようと、構内で昼休み時間を利用したミニ講義を企画しました。

 開会で竹中寛治副委員長は、かつて京大から5000人以上が徴兵され犠牲者が出たことにふれ、「安倍政権が再び同様の事態を狙っており許せない。取り組みを学び、反対運動の力にしよう」とあいさつ。

 「だれの子どもも、ころさせない」を合言葉につながる「安保関連法案に反対するママの会」発起人の西郷南海子さんが、発足の経過や活動の広がりなどについて話しました。
 同「会」は、7月4日にフェイスブックで呼びかけて立ち上げ、同26日に東京の渋谷でデモ行進。30の都道府県で同様のママの会ができ運動を広げています。ネット上の賛同署名に2万人近くのメッセージが寄せられています。
 
 西郷さんは、スローガンの「だれの~」の立場は、世界中の人と手をより合うことができると話し、韓国や中国のメディアからも取材の依頼があることを紹介。各地の「会」では、アピールグッズを作成したり、デモで「武器を持たずに手をつなごう」「戦車に乗るなら三輪車」とユニークなコールを作ったり、多彩な活動の広がりを報告し、「ママたちが子連れで活動すること自体、地殻変動が起きていることの表れ。運動を通じて、子育てしやすい世の中をつくりたい」と話しました。

 翌27日には、「ママの国会大作戦」と称して、法案廃案を求める議員要請を行うことを紹介しました。
 企画には、職員のほか、「地元でも反対の声をあげたい」と京田辺市から2児の母親(38)の参加もありました。

 なお、同「ママの会@京都」は29日午前10時半~正午、京都大学人文研・大会議室で、憲法9条のルーツを学ぶ学習会を開きます。講師は、「学者の会」の山室信一京大教授です。子ども連れで参加できます。