中嶌哲演氏 福井県の関西電力大飯原発再稼働差し止めを命令した福井地裁の判決(今年5月)を受け、同訴訟原告団長の中嶌哲演氏を招いた講演会が13日、城陽市内で行われました。「原発ゼロをめざす城陽の会」の主催で、約140人が参加しました。
 中嶌氏は、15基の原発が建設されてきた若狭湾の反対運動と、その中で原発を拒否した小浜市の運動の教訓について語りました。
 若狭地域が福井県内でも開発の遅れた地域と紹介し、「そこに道路、橋などインフラ整備を誘い水に、金力、権力、暴力を総動員して原発は入ってきた」と指摘。小浜市では、トンネル開通、道路整備など自助努力をしてきたため、原発推進勢力につけ入る隙を与えなかったと説明。また、考えの違う各団体、個人が、「原発反対」の一点で共闘し、有権者(2万4000人)の過半数の請願署名を集めた運動を報告。請願署名は市議会で否決されましたが、積極推進だった市長が「原発誘致断念」を表明することとなったと述べました。
 大飯原発差し止め京都訴訟弁護団に参加する岩佐英夫弁護士が、福地地裁の判決の意義を説明し、「人格権を最も大切にすべき権利として認めた画期的な福井地裁判決を生かすためにも、京都地裁でも必ず勝利を」と訴えました。