大飯原発差し止め訴訟 大飯原発の再稼働差し止め訴訟の原告団第2回総会が7日、京都市下京区のキャンパスプラザ京都で開かれ、裁判勝利と、脱原発への運動をさらに広げていくことを確認しました。国会原発事故調査委員の田中三彦氏の講演や、関西電力京都支店周辺でパレードなどが行われました。
 この訴訟は、すべての原発をなくす第一歩として、12年11月、関西電力に対し大飯原発(1~4号機)運転差し止めを求めて京都地裁へ提訴したもの。現在原告は1963人となっています。
 開会あいさつで竹本修三原告団長は、福井県の原発訴訟で画期的な大飯原発運転差し止め判決が出たことに触れ、「この歴史的な判決はわれわれの大きな力になる。今約2000人の原告を3000人へ増やし、原発をみんなで止めましょう」と呼びかけました。
 元原子炉製造技術者で、国会事故調査委員の田中三彦氏が記念講演。田中氏は、自身が原発技術者として働き、チェルノブイリ原発事故以降、日本の原発施策を強く批判してきた経過を紹介。東京電力が福島原発事故の原因は津波としている問題について、被害状況のデータを解説しながら「1号機については地震による被害と考えられる」と指摘。また、再稼働を強行に進めようとする政府や原子力規制委員会を強く批判し、「再稼働すればまた事故が起こってしまう。原発を止めよう」と訴えました。
 訴訟の経過報告などが弁護団、原告団からあり、集会の最後に再稼働差し止めと脱原発運動拡大を提起した決議を採択しました。
 集会前に行われたパレードでは、「原発いらない」「原発やめよう」「関電は福井判決を受け入れよ」と声を上げ、関電京都支店や京都駅周辺を行進しました。