秘密法反対宣伝・デモ 「秘密保護法案」をめぐって自民、公明の与党と日本維新の会が修正協議を始めるなか、民放労連京都放送(KBS)労働組合と「市民のためのKBSを目指す実行委員会」が呼びかけた同法案の廃案を訴える街頭宣伝とデモが14日夜、京都市内で行われ、市民ら130人が参加。「『修正』で危険は減らない。廃案しかない」とアピールしました。
 京都マルイ前(四条河原町)の宣伝では、「『少年H』の時代に戻させない」「私が秘密と決めたことが秘密ですby安倍首相」などと書いた横断幕やプラカードを掲げながら、法案の危険性を知らせるリーフレットを配布。国民救援会京都府本部の大平勲会長は、「維新の会や民主党の修正案に与党が応じる構えを見せているが、秘密を国民から疎外する危険な根幹は変わらない」と強調し、KBS労組の蔵内伸一委員長は、「重罰で取材・報道の意欲をそごうとしている。この法案を許せば戦争への道を再びたどることになる。反対の声を上げてほしい」と呼びかけました。
 宣伝後、「情報は国民のものだ」「秘密は戦争の始まりだ」と唱和しながら河原町通をデモ行進しました。
 デモに参加した、マスメディア志望でこれから就職活動を始めるという立命館大学文学部の女子学生(20)は、「メディアの取材活動を萎縮させる狙いに危機感を覚えます。地元京都の放送局で働く人たちが行動を呼びかけたことがうれしくて、一緒に声を上げたいと思いました」と話していました。