憲法九条を守る木幡・六地蔵の会新年のつどい 憲法九条を守る木幡・六地蔵の会は1月26日、毎年恒例の新年のつどい「今年も平和憲法でいこう」を開催しました。
 会場の御蔵山集会所には、40人が参加。みかんや熱いお茶を飲みながら憲法九条の学習と平和への思いを確かめ合いました。
 アコースティックバンド「うた草」の演奏は、「早春賦」から始まり、「ななかまど」「あかり」とオリジナル曲も披露。「爆弾じゃなくって、おいしいがいい。悲しいじゃなくて、嬉しいがいい」と歌う「へいわのうた」は、障害者施設の方々がイラク戦争をテレビで見ていたときにつぶやいた言葉をつないでつくった歌。ぜひ演奏に加えてとリクエストのあった曲で、みんなもいっしょに歌いました。
 講演は、杉山潔志弁護士による「今憲法が危ない―自民党の改憲案と維新の会の維新八策」。もしかすると本当に憲法九条が変わり、国防軍が登場する日は遠くないかもしれないという問題意識から、自民党の改憲草案と維新八策の内容を検討していきました。
 近代に入って赤十字条約や陸戦法規など「戦争にもルール」という段階から、戦争そのものを禁止するのが国連憲章の考え方であり、その先頭に立つのが戦争放棄の日本国憲法九条だと指摘。自民党案は、これを大きく後退させて、軍人も退役すれば総理大臣にもなれることや在外邦人保護を名目とした海外出兵、アメリカが攻撃されたら、日本も参戦する集団的自衛権の行使など、戦争を合法的にできるようにする条文がずらりと入っていると紹介しました。そして、天賦人権説を否定して、現行憲法の「国民に対する国家の責務」中心から「国家のための国民の義務」中心にというのが自民党案だと述べました。
 維新八策については、平和的な生存権を否定して、軍事同盟強化を堂々と謳い、基本的人権に対する攻撃と国民主権の軽視が際立っていると批判。最後に、「世界の中で最も進んだ憲法・日本国憲法を学び、改憲案とともにたくさんの人に知らせ、7月の参議院選挙で、護憲勢力の前進を実現するためがんばりましょう」と締めくくりました。
 志岐代表は閉会あいさつで「情勢は切迫していますが、運動は楽しくやりましょう。そして多彩な広がりをつくりましょう」と呼びかけました。
 木幡・六地蔵の会は、毎月地域を訪問しての署名行動と街頭宣伝を行い、正月と夏に九条のつどいを開いています。月1回発行しているニュースもまもなく100号をむかえます。(山崎)