ヒルガオ 朝に花開くのでアサガオ(朝顔)、昼開くからヒルガオ(昼顔)、そして夕方開くのでユウガオ(夕顔)と単純に名付けられたラッパ状の花はだれでも知っています。
 写真は山科川の名神高速高架から上流400メートルの堤に咲いているヒルガオで、写真右上が山科川の浅くなってキラキラ輝く清流で、シラサギやゴイサギや元気な子ども達が猛暑の中、魚を捕っている風景は暑さも一瞬忘れさせてくれます。
 アサガオは花が大きく一般的に鉢植えされて品種改良がされて多様な種類がある。ヒルガオやユウガオは日がよく照りつける土手やフェンスにからみついています。3種類ともつる性多年草のヒルガオ科ヒルガオ属(Calytegia:萼が覆われていると言う意)。ヒルガオ(Calytegaia japonica)の花は5~6センチでしすが一回り小さい花を咲かせるコヒルガオ(小昼顔:Calystegia hederacea)という種類もありますが中間的な雑種も増えて判別が難しくなっているようです。この他に海岸の砂浜に生えるハマヒルガオ(Calystegia soldanella)が世界中の海岸に大群落して咲いているようです。
 ヒルガオは、摘むと雨が降るのでアメフリバナ(雨降花)、雷が鳴るのでカミナリバナ(雷花)、燦々と太陽が降り注ぐのでヒデリバナ(日照花)などの異名があります。栽培種でなく強い地下茎を張り巡らし雨でも日が照ろうが元気いっぱいに可憐な花を咲かせているのがヒルガオです。(仲野良典)
「ひるがほは何処に見てもわがぬぎし 衣とおぼえてあわれなつかし」(与謝野晶子)