関電京都支店前行動 関西電力大飯原発の再稼働撤回を求めて13日、市民ら190人が関電京都支店(京都市下京区)を包囲してアピールしました。空前の規模に拡大している毎週金曜夕の首相官邸前行動、関電本店前行動に呼応して行っているこので、時折雨が強く降る中、プラカードや横断幕を掲げながら「NO NUKES」「原発いらない」の声を響かせました。
 「まじめに調査しろ」「電気は足りてる」とシュプレヒコールした白塚悦子さん(46)は、「電力は十分足りているのに、どうして再稼働なのか、許せない。安全でクリーンな電気は誰だってほしいはずで、国や自治体、企業は積極的に研究開発すべき。なぜ原発にこだわるのか」と話します。
 ツイッターで知り、初参加の清水カンナさん(27)は、「仕事帰りに来ました。初めは自分にもできるのかと不安でしたが、いろんな人が声を出していることに勇気をもらい、自分も列に加わろうと思った」と言います。「(原発の)再稼働と同時に火力発電所8基も停めるなんて、電力不足はウソじゃないか。国民を馬鹿にしているし、腹立たしい」と憤ります。
 10カ月になる千尋ちゃんと参加した田中蘭さん(32)は、「無関心でいることは現状に『YES』と言っているのと同じと思い、来ました。娘が大人になった時、原発のない日本であるために頑張りたい」と話しました。
 日本共産党のこくた恵二衆院議員(衆院比例近畿ブロック・京都1区候補)と井上哲士参院議員が参加し、「今日、宗派・宗教を超えた宗教者が『原発と命を守ること相容れない』とアピールを発表しました。再稼働撤回へ一緒に頑張りたい」(こくた氏)、「昨日、大飯原発破砕帯の掘削調査を超党派で緊急要請しました。みなさんの運動と連帯して、国会で再稼働撤回を追及していく」(井上氏)とそれぞれ訴えました。