蹴上浄水場 5日から11日まで、東山区の蹴上浄水場の一般公開です。山の傾斜面を中心にオオムラサキ、リキュウツツジが約3400本、キリシマツツジ他1200本のツツジなどが咲き誇ります。写真は初日の5日のツツジ風景で、まだ3分咲き程度で8日から一般公開最終日の11日が満開のもようです。日本最初の急速濾過式の浄水場として1912年(明治45)から給水されてから今年はちょうど100周年を迎える浄水場です。今年の春先は寒さが長引いて開花も少し遅いようですが、それでも初日から大勢の人達が訪れ満開になった早咲きの紫や白のツツジをバックにしてカメラや携帯におさめていました。場内ではクイズラリーや蹴上浄水場の水道水・六甲水・フランスの水などの利き水会なども催されています。
 山手の中腹には与謝野晶子が滞在したという旅館跡に彼女の歌碑があって読んでいる人もあり、高台の紅色に咲くツツジの間から「あれ南禅寺の三門がキレイに見える」と連れに話しながら南禅寺の伽藍など感動的に眺める人など久しぶりのサツキ晴れでにぎわっていました。
 「御目ざめの鐘は知恩院聖護院 いでて見たまへ紫の水」(晶子)
 一般公開は11日まで(延長なし)、午前9時から午後4時(入場は3時30分まで)。入場無料。イベントは5・6日のみ。交通機関=京都市地下鉄東西線蹴上駅すぐ。(仲野良典)