生活援助切り捨て反対集会 今年4月からの介護報酬改定で、ホームヘルパーが行う掃除・洗濯などの生活援助が切り捨てられることに抗議する集会が3日、中京区内で開かれました。
 京都のヘルパーやケアマネージャー、介護施設職員らでつくる「京都ヘルパー連絡会」が主催したもの。改定では、ヘルパーの生活援助の基本的な提供時間が60分から45分未満に短縮されます。
 集会では、ケアマネージャーの櫻庭葉子さんが改定内容を報告。改悪を進める厚労省を厳しく批判し、「市民から抗議が殺到する中、厚労省は、『長時間のサービスをしてもかまわない。45分を1日2回提供してもよい』などと、言い訳をし始めた。なぜ45分なのか、正当な根拠がない証拠」と指摘し、「利用者の在宅生活を悪化させ、ヘルパーのやりがいを奪う、生活援助切り捨ては絶対に許せない。白紙撤回を勝ち取ろう」と呼びかけました。
 ヘルパーや施設職員、利用者がリレートーク。1回2時間、生活援助のサービスを利用している杦江良子さん(65)=京都市北区=は、「脳梗塞を患い、後遺症で包丁一つ握れません。病気や障害は人によって様々なのに、45分で生活援助を一律に切り捨てるのは非情な仕打ちです」と訴えました。
 集会後、参加者は「生活援助切り捨てはあかん」と書かれたエプロンを付け、四条通をデモしました。