年金者組合料理教室 京都の年金者組合は最低保障年金制度などをつくる運動とともに、ともすれば孤立する高齢者の絆をつくるために、行政ごとに支部をつくって楽しい独自活動を企画しています。
 伏見支部では年数回料理教室を開いています。独居や二人住まいがほとんどの高齢者は、食事も徐々に単調になったり、スーパーなどの出来合いに頼ったり、インスタントばかりで栄養が偏ったりで、何とかできないかとの要望から7年前から開催されているもの。伏見支部の仲間でもある民医連中央病院の厨房長を定年退職した人見満さんに講師指導を依頼してのシルバー料理教室です。
 今回は6日、同区のエコロジーセンター厨房室で、21人が参加し開催されました。温かく懐かしい「粕汁」、「トン汁」、酢の物、たき込みご飯、デザートはイチゴ大福と、贅沢なランチ。人見さんから「ゴボウはタワシで土を落として洗って、ささがきしてさっと水にさらす。時間が長いと旨味が飛んでしまうのでさっとさらすだけ」と調理のポイントなど注意事項を聞いて、さっそくみんなでわいわいガヤガヤと班に分かれて準備。危なっかしく包丁で人参を切る男性、素早くキレイに大根を切る女性、お互い協力しての調理です。
 できあがるまで支部長の挨拶と順番に、市長選の感想や近況報告。傘寿を迎えた男性は「妻を亡くしてちょうど2年になります。命の重みというか、生きているのがどんなに大切かジックリ思う」と実感込めての言葉。1人住まいの女性は「みなさんと、こんなして一緒につくってみんなで食べるの楽しい」とニコニコ顔。市長選挙の感想では「テレビにかじりついていたけど、8時過ぎに開票もされていないのに中村さんが負けてしまって、ガックリ。でも相手は民主・自民・公明ほか全部、こちらは共産党さんだけの推薦でよく頑張ったと思う」と元気な女性。「これからは選挙中に中村さんの主張と似た公約をきちっとチェックしていかなあかん」、「勝つために年金者組合が2倍3倍の仲間づくりをしていかんとあかん」と元気いっぱい述べる人もありました。
 料理もできあがり、参加者は美味しそうに試食しました。分量が多すぎてお代わり三昧。「5杯汁になった」、「お腹爆発しそう」と、たき込みご飯のおにぎりを配りました。市長選の翌日で疲れや気落ちもふっ飛ばし、健康に気を遣い、元気に活動再開を誓い合う料理教室となりました。(仲野良典)