京都市長選は5日投票を迎えます。「市政刷新の会」の新人・中村和雄候補(57)と現職の門川大作候補(61)=民主、自民、公明、みんな、社民府連推薦=の一騎打ち。市政の「刷新か継続か」を焦点に最終盤、「京都の新しいリーダーで変えよう」との声が急速に広がっています。京都経済の再生・市民の暮らし再建へ明確なビジョンを示し、消費税増税ストップ・脱原発を主張する中村候補に期待が高まり、「暮らし大変、原発こわい。その上消費税増税とんでもない。古い『相乗り』・なれあい政治はダメ。変えなアカン」と市民が動き始め、変化しています。

 一昨年春に保育園の公私間格差を無くす民営保育所職員給与等改善制度(プール制)が改悪されたのに伴い、ベテラン職員が多数いることもあって補助が大幅に減りました。賞与の削減を考えましたが実施は見送りました。しかし、退職した非常勤職員の代わりに新たに人を雇えませんでした。今後は、給与の減額や退職した常勤職員に変わり非常勤職員を雇うなどの措置がやむを得ないかもしれません。これまでプール制によって非常勤職員でも厚遇できていましたが、これからはそうはいかなくなります。私の保育園は交通の便が悪く他より良い条件なしに新たな職員を迎えることができるかも心配です。
 市長には親が子どもを安心して預けれる保育環境を作るために、予算を減らさずにしっかりと確保してほしいです。また、市営保育所の民営化が検討されていますが、市営の保育所は虐待児や障害児の受け入れでの職員の加配に民間との違いがあります。市営ならではの果たしてきた役割があり、その機能を維持するためにも市営保育園を存続させるべきです。
 原発事故によって保護者から給食の食材への不安が語られています。市長にはしっかりとした検査体制を整えて子ども達に安全な食材を提供できるようにしてもらいたいです。安心して子育てができる京都市へ福祉にしっかりとお金を回す市長を望みます。(「週刊しんぶん京都民報」2012年2月5日付掲載)