山科母親大会 東日本大震災から6カ月となる11日、第46回山科母親大会が山科アスニーで開催されました。例年よりも若い女性の参加が多く、小さい子どもを連れたご夫婦や東京から京都に来ている方など109人(うち子ども9人)が熱心に学習しました。
 吉井ますみさん自ら作詞された東電福島原発被災者の心を歌い上げた曲に心を動かされ、YOUNGMANの曲で「すばらしい母親大会」をみんなで歌ってのオープニング。そして山科母連会長のあいさつ、来賓の京都母連副会長山際和代さん、日本共産党の宮田えり子京都市議のあいさつ後、“原発事故の正確な理解のために”「放射能から子どもを守ろう、原発はいらない、福島原発はよそごとではない若狭湾には14基の原発が…」のテーマで、府立高校講師の市川章人さんが90分にわたり分かりやすく話しました。
 市川さんは「福島原発事故の本当のことが報道されない中、正しく知り、正しく怖がり、正しく対処する学習会をもっともっと開きましょう。今日の話がそのきっかけになるように」とのべ、原子炉はもともと軍事用に作られたもので、放射線の人体への被害、食物連鎖放射能をなくす技術は無いこと、40億年の歴史は放射線と生命は両立できないと指摘しました。
 放射線から身を守る大原則は(1)被爆しない(2)体内に取り込まないと強調し、「汚染対策は1人では出来ない。みんなで考え要求し、国や自治体を動かそう」と呼びかけました。 
 「原発からの撤退、再生エネルギーの開発と普及を進める運動を広めよう」の内容にも触れた大会アピールを全員で確認し閉会しました。
 大会のアンケートには、「今、情報がコントロールされ本当のことが報道されない。また情報量も減ってきて3.11さえ過去のことになりつつあることに危機感があります。引き続き本当のことを発信していく必要を感じます。気付いた人たちが手をつないでいくことが大切だと思う」などの意見が多数寄せられました。(高山)