袋中上人と沖縄 日本共産党の赤嶺政賢衆院議員(同党沖縄県委員長)と井上哲士参院議員は2日、沖縄との関わり合いの深い浄土宗の袋中(たいちゅう)上人によって開かれた檀王法林寺(信ヶ原雅文住職)=京都市左京区=を訪れ、信ヶ原住職と懇談しました。
 同寺を400年前に開いた袋中上人は1603年から5年間、当時の琉球王国(沖縄)へ渡り、尚寧(しょうねい)王の帰依を得て、宗祖・法然の浄土念仏の教えを広めました。
 同寺は、上人が培った沖縄との絆を大切にし、4年前から「慰霊の日」(6月23日)に沖縄県人会らと協力してつどいを開いてきました。
 信ヶ原住職は、尚寧王が上人に贈った宝物30点のなかの1つ、「黒漆塗楼閣人物飾棚」を紹介。当時の琉球が秀吉や薩摩藩、明からの干渉を受けていたもとで上人に学んだ尚寧王が、薩摩藩に無血開城した経緯を説明し、「戦わなかった尚寧王を臆病者と見る向きもあるが、戦によって民を死なせないという信念に基づくもの」と述べました。
 赤嶺議員は「沖縄には『命どぅ宝』という言葉があるが、その言葉は袋中上人が沖縄で広めた教えからきているのかも知れませんね」などと話しました。
 また、赤嶺議員らは沖縄・八重山での育鵬社の公民の教科書採択をめぐる問題について話し合いました。
 日本共産党の原としふみ京都2区代表(左京地区委員長)も同席しました。