京都市が進める京都会館(左京区岡崎)の全面改築計画について、住民の立場に立ったまちづくりを目指す新建築家技術者集団京都支部(片方信也代表)は8月31日、計画を白紙に戻し、市民的議論を徹底的に行うよう求める「見解」を市文化市民局に提出しました。
 「見解」では、「京都会館は、日本と代表するモダニズム建築であり」、「重要文化財指定に値する文化的、芸術的価値の高い建築」と強調。市の「計画」が、第1ホールの高さを30メートル(現行27.5メートル)に引き上げることについて○「東山の山並みや周囲の建物、街並みと不調和な、周囲に威圧さえ感じさせる」ものになり、岡崎の自然に調和した会館の建築的価値が失われる○新景観政策(07年)で定めた高さ規制(15メートル)を超えるものであり、京都の景観、まちづくりに大きな禍根を残す─などと批判しています。