岡崎地域の高さ規制緩和　反対意見が続出

　京都会館（左京区岡崎）建て替えのため、岡崎地域一帯の高さ規制を緩和する「見直し素案」を発表（７月26日）した京都市は６日、「素案」説明会を左京区の市国際交流会館で開催しました。住民ら約80人が参加。「市のお手盛りの規制緩和は、認められない」との反対意見が相つぎました。
　市は説明で、新景観政策（07年）で決めた一帯の15メートル規制を緩和し、○京都会館は再整備基本計画に沿って、建物の高さ（現状27.5メートル）を31メートル○京都国立近代美術館、市美術館は25㍍○みやこめっせと府立図書館は20メートル─に一括で緩和すると述べました。
　住民からは、「15メートル規制制定からたった４年しか経っていない。朝令暮改だ。規制緩和はすべきでない」「行政による行政のための緩和策」「６月にあった京都会館の説明会でも、反対の意見が圧倒的だった。なぜ、こんな案が出てくるのか」との批判の声が続出。
　また、一括緩和のやり方についても「新景観条例では、緩和する際には、建物ごとに審査をすることになっている。なぜ、そのやり方を取らないのか」との反対意見が出されました。
　参加した山際久美子さん（72）は「市は建て替えのために、31㍍にすると繰り返すだけ。到底納得できない。岡崎の環境を守ってほしい」と話していました。
　第２回（最終）説明会は、９日午後６時半から同会場で開催されます。