反核・平和のための小品展 第26回反核・平和のための小品展(主催=新美)が中京区のヤマモトギャラリーで7日まで開かれています。
 展示では大震災や原発をテーマにした絵画や木のレリーフをはじめ、京都の祭や地蔵、花のある風景などの写真、「絆」「愛」などの文字が書かれたうちわなど35人による510点の力作が並んでいます。
 赤、黄色などのペンで町の風景を描いた福島県双葉町のスケッチ(水彩)は、異様な雰囲気が漂っています。「漁師の復興」と名付けられた木のレリーフには、17人の漁師が生き生きと網をすくい上げる様子が彫られています。作者の大谷賢二さん(79)は「1日も早く海に出て魚を獲りたいだろうと思います。大企業でなく地元の漁師さんたちが望む復興を願っています」と言います。
 作品はチャリティとして販売されており、収益の一部が被爆者救援や平和の取り組みに使われます。
 6日午前10時からは、同ギャラリー近くの本能寺第實殿会議室で市川章人さんを講師に「原発事故の正確な理解のために」と題した講演会が開かれます。無料。問い合わせ先は新美TEL/FAX075・332・4258(落合)。