福知山地労協学習会 福知山地方労働組合協議会(福知山地労協)は18日、福知山市の中丹勤労者福祉会館で渡邉信夫氏(立命館大学講師)を招いたTPP問題の学習会を行い、60人が参加しました。開会に先立ち、東日本大震災で亡くなられた方や行方不明の方に黙祷を捧げるとともに、避難生活を強いられている多くの方々へのカンパが訴えられました。
  渡邊氏は「TPPは、今回の震災における地震のマグニチュード9に匹敵する経済版である」と指摘。そして、「TPP」は「第3の構造改革」で格差社会に拍車をかけること、2015年度目標の全面例外なき自由化協定であり、国境措置撤廃24部門と国内措置の撤廃249項目で「モノ(商品)ヒト(労働力)カネ(金融)サービス等の例外なき全面的自由化」のルールづくりであることを強調。とりわけ「労働市場とサービスの自由化」では、労働者が管理職・専門職・一般職も自由化され、低賃金の外国人労働者の雇用拡大によって低賃金・非正規労働・首切り競争が激化する「弱肉強食」の社会によって「格差社会」が拡大することなどとのべ、農業問題だけに矮小化せず、TPP参加撤回に向け地域で運動をいっそう広げていくことが求められていると話しました。
 地労協から、漫画家のやくみつるさんが日本農業新聞に載せている「TPPってなあーに」を参考に、「TPPはPTAより身近な問題!DDTより毒性が強く!NTTより話すことが大切!TPP参加断固阻止、署名にご協力くださいと訴えよう!」を合い言葉に福知山市でも全労連が提起する「TPPへ参加せず雇用拡充と地域経済を活性化させ、食糧自給率の向上政策を求める請願署名」を旺盛に推進していこうと呼びかけられました。