「いわき市民に救援の手を」 避難した姉妹が訴え
民青同盟京都府委員会が取り組んでいる東日本大震災の救援募金に、福島県いわき市から避難してきた姉妹が18日から参加し、同市民への救援を訴えています。
眞柄麻衣さん(25)、古都さん(20)の姉妹。2人は同市南部に在住していましたが、震災で食糧が手に入らず、また福島第一原発事故による放射能被爆の危険からのがれるために滋賀県の親せきを頼って避難しました。
19日、京都市中京区の三条河原町で、2人は時折声を詰まらせながら、同市北端が「30キロ圏内のため屋内退避」と指示された15日以降、救援が一切入らなくなった窮状を訴えました。
募金活動は「被災した人の助けになりたい」と救援活動する団体を探すなかで民青同盟京都府委員会を見つけ参加しました。
麻衣さんは、同市も震度6強の揺れで電気やガス、水などのライフラインが断たれたほか、道路も一部通行不能な状態に陥っていると紹介。「原発問題でだれも助けに来なくなって、食料や水がなくなりました。当初、スーパーは1人1品の購入規制をしていたけど、今は商品が一切なくなっています」と述べました。
古都さんは、「多くの友人はガソリンも手に入らず、避難もできずにいます。どこが『安心』かという正確な情報と、支援の手を寄せてほしい」と訴えました。