伏見地区労春闘 伏見地区労の呼びかけで「2011伏見地域春闘共闘発足総会」が伏見農民会館で加盟労組単組や支部・分会などから65名の参加で開催されました。
 板東利博地区労議長は「生活と権利を踏みにじられている働く者は、今こそ1999年にILOで提起されたディーセント・ワーク=『働きがいのある人間らしい仕事」を、この伏見で大いに広め、ワーキング・プアをなくそう」と挨拶。来賓の京都南法律事務所の中尾誠弁護士も「『お金がないからしかたない』と平気で宣伝する財界の攻撃を、わかりやすい丁寧な説明で反撃しましょう」と激励しました。
 伏見春闘総会は毎年、学習会も兼ねて開かれており、今年は「11春闘をめぐる情勢の特徴と課題」と題して京都総評の山縣哲也常幹が講演しました。
 山縣氏は、日本経済の「閉塞状況」はどこから来たのか、雇用者報酬と名目成長率の相関性、日本だけが賃下げ・低成長、増大するワーキングプア、低賃金で落ち込む個人諸費で国内経済は疲弊している状況とともに、賃金UP、とりわけ最低賃金の引き上げ、中小企業支援、医療・福祉の充実で働く者・国民生活と日本経済の真の克服などをわかりやすい統計図表を使って講演。そして春闘と同時にたたかわれる一斉地方選挙と予想される総選挙で、社会や政治の流れを変える取り組みの強化を提起しました。
 春闘共闘会議発足総会では伏見地区労の香川裕一事務局長から組織体制や運動方針などが提起され、満場一致で採択。事務局長に再選された香川氏は、大企業の社会的責任の追求と働くルールを確立し地域経済を活性化させるための対話を重視する総行動と各労組と「ふれあいユニオン」の仲間づくりの推進などを提起し、大きな拍手で確認しました。
 結成総会のあと旗開きが行われ、秋のミュージックフェスにも出演した「JOY’N」グループによるギターの弾き語りや各労組分会からの闘い、職場状況や決意表明、新しく結成された労組の紹介などもあり、闘いの団結と交流が深められました。(仲野良典)