地デジ難民阻止 地上波テレビのアナログ電波停止・デジタル放送完全移行の半年前となった24日、マスコミ労働者らでつくる京都マスコミ文化情報労組会議(京都MIC)は京都市内の繁華街でデモ行進し、「地デジ難民をつくるな」「弱者からテレビを奪うな」とアナログ放送停波の延期を訴えました。
 政府・総務省は、今年7月24日にアナログ放送を停止する予定で、それまでに地上波デジタル放送が受信できるようテレビの買い替えやアンテナの設置などを国民に求めています。
 この日は、デモに先立って四条河原町で京都放送(KBS)などマスコミ労働者ら約30人が宣伝。国にアナログ停波の延期を求める署名を呼びかけるとともに、「地デジ移行は経済的に買い替えが困難な世帯からテレビを奪うことになる」「家電エコポイントを実施するのなら大量のアナログテレビをごみにさせないことを考えるべき」などと市民らに訴えました。
 デモでは、「地デジ難民阻止へ アナログ放送停波延期を」と書かれた横断幕やプラカードを手に河原町通を歩きました。労働組合として昨年から署名に取り組んでいる、KBS労組書記長の長岡信行さんは、「テレビは災害時の緊急放送や安否確認などにも不可欠なもの。半年後にテレビが視聴できなくなる人が生まれないよう運動を広げていきたい」と話しました。