梅小路公園水族館設置取り消し提訴 京都市の梅小路公園(下京区)にオリックス不動産(東京都)が建設中の水族館をめぐって地元住民71人が9日、市の同水族館設置許可(5月14日)取り消しを求めて京都地裁に提訴しました。
 訴状によると、「年間200万人もの入場者を予定する水族館建設は、市民に親しまれて、広域避難所にも指定されている公園機能を大きく損なうもの」であり、「周辺住民の生活環境破壊が懸念される」と指摘。「特定企業の営利活動の場所に梅小路公園を提供することを認めた市の許可は、公園の自由利用を定めた都市公園法の大原則に違反するもの」と述べています。
 原告の一人で、水族館建設に反対する住民でつくる「下京梅小路パークプロジェクト」の村川伴子さん(61)は、「住民の声を無視して、一方的に建設を進めてきた市とオリックス不動産を絶対許せません。市民の憩いの広場を守るため、提訴にふみきりました」と話しています。