日本共産党京都府委員会と同党府議団、中・北部の10市・町の党議員団らは28日、京都府と近畿農政局に対し、農作物などへの鳥獣被害の緊急対策を求め、申し入れました。
 参加者は、クマ、シカ、サル、イノシシなどによる農作物への被害や住民から寄せられた声などを紹介。「熊の被害が深刻。怖くて怯えている住民もいる。クマが出没した場合、早く対応する体制をとってほしい」、「米の値段が下がり、農業を続けることが大変。そんな中でたくさんの作物が動物に荒らされると、農業が続けられない」、「クマによって梨80コンテナ分を荒らされた。行政からの保障をしてほしい」などと実情を訴え、要望しました。
 申し入れでは、被害防除のための防護柵・電気柵への補助率の大幅引き上げ▽罠・檻の設置費用や駆除後の処理費用への補助引き上げ▽有害鳥獣駆除に対する補助制度の確立▽鳥獣の保護管理計画を被害住民の声を反映し、科学的な見直しをする▽府が庁内横断の「鳥獣対策本部」を確立し、研究と対策の拠点とすべき▽クマ出没情報の周知徹底や、迅速な対応のための人的配備―などを求めました。
 府は農林水産部長や技監らが対応。近畿農政局とも懇談し、生産経営流通部農産課長らが対応しました。
 申し入れたのは、松尾孝府議と京丹後、宮津、伊根、与謝野、舞鶴、綾部、福知山、南丹、京丹波、亀岡の各市町議員団が参加。、同党の吉田さゆみ京都5区代表、原田ていぞう府会亀岡市区候補、舞鶴市農業委員会の石束輝巳会長、京都農民連の代表者らも同席しました。