20101023-01jpg.jpg 梅小路公園(京都市下京区)内への水族館建設に反対している下京梅小路パークプロジェクトは23日、同区の興正会館で「梅小路しぜんフェスタpart2」を開き、住民ら70人が集まりました。
 中島晃弁護士が梅小路公園水族館計画の経過と問題点、運動の成果などを報告。問題点として○同計画が公園としての機能が営利企業の商業的施設によって損なわれる○CO2の新たな排出源となる○イルカショー等による集客は生物多様性の破壊を招く○水族館の騒音などを指摘。同時に住民らのアンケート活動や宣伝行動など運動の高まりの中で梅小路公園七条入口広場を駐車場に変える計画を断念させたことや、今後、建築審査会への不服審査の口頭審理(11月5日)、水族館の建設許可の取り消しを求める行政訴訟(準備中)など攻勢的にたたかっていく方向を示しました。「この計画は疑問や問題点が多い。道理は私たちにあります。その声を広げ、粘り強く運動していきましょう」と呼びかけました。
 まちづくり市民会議代表委員の本多昭一京都府立大学名誉教授は、京都のまちづくりと水族館問題について、「大事な事は住民にとって梅小路公園の整備で必要な施設は何かということ。まちづくりとは住民が主体となって自分たちの地域の住環境を改善していく永続的な運動であり、その地域のことは、そこに住む住民が決めるというのが原則」とのべました。
 会場では、写真展や野菜市、手づくり市などが開かれ、にぎわいました。