クマ被害緊急対策申し入れ 日本共産党京都府議団(新井進団長、11人)は18日、山田知事に対し、府内で増加しているクマ被害への緊急対策を求めました。松尾孝、梅木のりひで、さこ祐仁の各府議が申し入れを行いました。
 今年のクマの目撃件数は4月から9月までで890件にのぼり、過去最高を記録した04年の年間718件をすでに上回っています。今月16日には、福知山市でクマが民家に侵入し、室内にいた男性(81)と通りがかった女性(77)が負傷する事件が起きるなど、人的被害は6人となっています。これは過去最高を記録した06年度の3人を上回っています。
 
 申し入れでは、「住民の安全確保のために緊急に対策を取るべき」と訴え、出没情報や警戒情報などの周知を徹底すること▽現在兵庫県の民間会社に依頼している出没時の対処を、府が対応できるよう直ちに人的配備を行うこと▽市町まかせにせず、府が迅速に対応すること▽クマの「保護管理計画」の見直しと弾力的な運用▽柿や栗などの被害作物の損害補償の実施─などを求めました。
 府農林水産部副部長、同技監、農政課長らが対応し、「申し入れの趣旨をしっかり受け止めたい」と答えました。