ずいき祭 1日から5日まで京都市上京区の北野天満宮御旅所で五穀豊穣を祈念する「ずいき祭」が開催されています。ずいき祭は写真のように地元農家で栽培された様々な野菜で飾り付けた「西之京瑞饋神輿」(にしのきょうずいきみこし)が社殿に供えられる祭で、御輿は4日に北野天満宮まで巡行されます。
 ずいき神輿祭は平安時代の987年より官祭として行われていたとあり、応仁の乱で一時途絶えてもすぐ再興され、室町時代、桃山時代、江戸時代と変遷しながらも継承され、江戸初期には現在の様な形になったと言われます。
 神輿の屋根の上側の瓦部分は赤ずいき(根は里芋)、下瓦部分は青ずいき(根っこは小芋)で葺かれ、神輿の四面の真紅(しんく)、梅鉢(うめばち)、桂馬(けいま)、欄間(らんま)、鳥居や瓔珞(ようらく)などはすべて野菜です。小さなカボチャ風の赤ナス、五色トウガラシ、白ゴマ、水菜の種、ユズ、などがみごとに飾られています。
 四面の欄間の野菜でつくられる人形の題材は、故事やおとぎ話などを模して毎年変わります。今年は「妖怪百鬼夜行」、「三上山百足退治」などでみごとに創作されています。これらの飾り付けは地元の「西之京瑞饋神輿保存会(約30人)の人達が9月1日の真紅を飾る千日紅摘みから始まり、各部分を手分けして丁寧につくられます。神輿は約1.5トンのズイキ神輿と小さな子供用のズイキ神輿の2基が供えられます。なお、野菜は都市化が進んで田畑が少なくなりましたが、現在も西之京の地元の農家がすべての野菜をつくっています。
 北区からきた女性は「毎年来てます。キレイに野菜がふんだんに使われていて感心します。毎年、人形が変わるのも面白いし興味あります」と笑顔で語り、見入っていました。地元の小学生も先生に引率されての校外授業。ノートをもって熱心に説明に聴き入り、質問もしていました。(仲野良典)