夜久野町で鐘つき 広島への原爆投下から65年を迎えた6日、福知山市夜久野町で、「第5回戦争体験を語り継ぐつどい」が午前8時から、瑞林寺で催され、市民ら30人が出席しました。原爆投下された午前8時15分、出席者全員が黙祷した後、次々と同寺の鐘を突き平和の思いを新たにしました。
 広島で被爆した芦田晃さん(84)=福知山市=が講演を行い、「無数の黒こげ死体、必死に水を求める人たち…。2度と核兵器は使われてはけない。被爆者として命のある限り、原爆の恐ろしさを語り続けていきたい。核兵器は人類と絶対に共存できません。戦争の愚かさを知ってほしい」と訴えました。
 つどいに初めて参加した、高校1年生の東田一輝さんは、「被爆体験を直接聞いたのも初めて。世界が核兵器をなくそうと動き出しているとき、やっぱり核兵器はあかんと実感しました」と話しました。