政府が今年11月に、司法修習生の給与を給費制から貸与制に変更する問題で14日、同制度の維持を求めて法科大学院生や修了生、司法修習生、若手弁護士らが「ビギナーズ・ネット京都支部」を結成しました。
 同日、京都市伏見区の龍谷大学法科大学院で開かれた同制度維持を求めるシンポジウム(同法科大学院、京都弁護士会共催)で結成されました。シンポは、京都弁護士会などが法科大学院のある立命館大学、京都産業、京都大学で開催してきたもので4回目。
 シンポでは、同ネットメンバーらが東北学院大学で行われた全国集会に参加したことを報告。「すでに奨学金を1000万円借りている。その上で貸与するなんて無理」(修了生)「集会やパレードに参加するなんて初めてだったけど、権利を主張する弁護士を目指しているからこそ、自分の権利を主張しなければと思った。運動を広げたい」(法科大学院生)「よりよい法曹家をつくることは、国民の利益になる。自分らだけの問題じゃない」(法科大学院)などと訴えました。
 給費制度は、裁判官、検察官、弁護士の資格を得る前に受ける実務を中心とした研修に給与と社会保険加入の処遇を受けることができるものです。