夏越祓 6月30日と12月31日は半年のけがれを祓い清め新しい半年を迎える大祓の神事が市内の各神社で行われます。伏見城南宮(写真)での茅の輪(ちのわ=茅萱を束ねてつくる)潜りは1日に終わりましたが、駐車場に交通安全を祈念して、車に乗ったまま通るデッカイ茅の輪が7日まで設営されています。茅萱は宇治川河川敷から採取したものです。
 神事作法は神社で違いますが、疫病祓いでは、境内につくられた大きな茅の輪を潜ったり、罪や汚れを人型(ひとがた)でつくった和紙に託して川に流したり焼いたりします。25日頃から設営されている茅の輪の一部を持ち帰って小さな輪をつくって玄関先などに吊すのも京都の風習。貴船神社、平安神宮、清水寺内の地主神社、恵比須神社、野々宮神社などは大きな茅の輪潜りで大勢の人が潜り方の説明を読んでニコニコしながら潜っています。夏越祓がすむと京の街には猛暑が訪れ祇園祭を迎えます。(仲野良典)