沙羅の花を愛でる会 「沙羅双樹の寺」として知られる東林院(京都市右京区)で、「沙羅の花を愛でる会」が開かれています。30日まで。
 沙羅双樹とは、「祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす…」と、『平家物語』でもうたわれたことで知られる椿のような白い花。花を咲かせても1日で散ってしまうため、そのはかなさや珍しさが人々を魅了しています。東林院では、前庭に十数本の沙羅双樹があり、白い花が青苔の上に散る様子を抹茶や精進料理とともに味わうことができます。
 珍しい沙羅双樹を一目見ようと大阪からかけつけた女性(80)=寝屋川市=は、「沙羅の花は切なさやはかなさがあります。たった1日だけ咲いて散る花に比べて、長生きのできる人間の丈夫さや健康でいられることへの有り難さを感じます」と話していました。
 9時半から16時まで。抹茶付き1580円、抹茶と精進料理付き5570円。問い合わせ先は、TEL075・463・1334(東林院)。