伏見革新懇例会 伏見革新懇は2日、伏見区深草のそうぞう館で6月例会を開き20人が参加。京都原水協小杉功事務局長が「NPT再検討会議の結果と核廃絶」と題して報告しました。
 小杉氏は京都代表団が作成した「報告DVD」も使って、日本原水協が1500人を超える代表を送り700万の「核兵器のない世界を」署名を届け、京都は68人の代表で14万の署名および「古都・京都から核兵器廃絶に向けた世界の人びとへのアピール」(有馬頼底・瀬戸内寂聴・益川敏英氏らが呼びかけ)を届けたことを報告。
 またパン・ギムン国連事務総長が国際平和会議で「いますぐ核兵器廃絶を」「8月に広島を訪れ核兵器のない世界を求める」と発言したこと、リブラン・カバクテュランNPT議長が会議の開会冒頭に「昨日署名を受け取った」「市民社会の熱意に応えねばならない」と異例の発言を行ったこと、さらに以前は「反戦運動はあっても反核運動はない」と言われていたアメリカでイラク戦争を通じて市民の意識が大きく変化し、オバマ大統領宛の50万の署名が集まり5月2日のニューヨークパレードにも多数の市民が参加したことなどを紹介し、「核廃絶への押しとどめられない流れを築いたことが今回の大きな成果だ」と強調しました。
 NPT合意について小杉氏は、「2000年の核兵器廃絶の『明確な約束』を再確認し、核兵器禁止条約に初めて言及するなど、国際交渉開始の合意には至らなかったものの核廃絶に向けた運動の土台を築いた」と述べ、核廃絶への新たな展望を切り開く原水爆禁止2010年世界大会の成功へ向けて無数の報告会の開催、平和行進、「核兵器のない世界を」署名(改訂版)の推進を呼びかけました。
 質疑討論では「アメリカ市民の変化の背景は?」など参加者からの質問とともに、新婦人伏見支部から「全会員に署名用紙を届け、高校門前など毎月の6・9行動で3800筆の署名を集めた」と報告されました。
 閉会あいさつで三宅成恒氏(医師。伏見革新懇代表世話人)は「本日の鳩山政権の退陣をみても、核廃絶でも情勢を突き動かしているのは国民、市民社会の力です。いっそう私たちの運動を強化しよう」と訴えました(S)。