葵祭 京都三大祭の一つ、葵祭が15日午前10時半、京都御所を出発しました。王朝絵巻を思わせる平安時代の衣装をまとった約500人の行列が下鴨神社を経て、上賀茂神社に向けて優雅に都大路を練り歩きます。
 春らしい陽気に恵まれ、京都御所では典雅な王朝絵巻を一目見ようと大勢の観光客であふれました。ヒロインの第55代斎王代は府立医科大学2年の川崎麻矢さん(20)=東山区=。乗尻(のりじり)と呼ばれる騎馬を先頭に、軒を藤の花で飾った牛車や造花の巨大な風流傘に続いて、行列のハイライトの輿腰(およよ)に乗った斎王代が通ると、歓声が上がりました。
 友人の結婚式で京都を訪れていたグループは携帯カメラやデジタルカメラをいっせいに行列に向け、「平安時代の装束が豪華で驚いた。京都らしい祭を見られて良かった」と語っていました。
 葵祭は、古くは「賀茂祭」と言い、上賀茂神社と下賀茂神社の例祭で1400年前の飛鳥時代、凶作が続きに五穀豊穣を祈ったのが起源とされ、平安貴族も楽しんでいたと言われています。