京都看護フォーラム 日本赤十字看護大学の川嶋みどり教授が10日、京都市中京区で開かれた京都看護フォーラムで講演し、「1人ひとりの患者と向き合う看護の原点にかえることが大切」と訴えました。
 京都医療労働組合連合医療部会、京都民主医療機関連合会などでつくる「ひろがれ看護のこころKyoto連絡会」が主催したもので、看護師など147人が参加。川嶋氏は、医療の高度化・効率化によって、患者と触れ合う機会が減り看護不在の状況が生まれていると指摘。また、IT化に伴いモニター装置のみの情報で患者を把握するようになり「患者さんの手足に直接触れて冷えていないかどうか確認するなどの看護をしなくなった。これでは患者さんの尊厳が守られない。看護の役割を再認識することが必要」と話しました。