藤井伸生氏講演 京都保育運動連絡会(京保連)会長の藤井伸生華頂短期大学教授は10日、京都市左京区の京都教育文化センターで講演し、「待機児童を増やし続ける保育制度改悪のストップを」と訴えました。
 講演は、京都子どもを守る連絡会が作成した「京都子ども白書2008」に基づいて今年1月以来開催している連続学習会の第3回。
 藤井氏は、自公政権の構造改革のもとで保育制度改悪を検討していた審議会が、政権交代後も継続していると指摘。「改悪されると保育所入所が利用者と施設の直接契約となり、福祉事務所が仲介しなくなる。市町村の責任が放棄され、保育の市場化が進み、今でも不十分な施設整備がされなくなる。民主党政権でこの動きをストップさせるよう、私たちが『すべての子どもが健やかに育つ保育を』の声を大きくしなければならない」と訴えました。
 また、京都市のまちづくり未来プランについて、「保育の予算を5億円削減している。保育を支える労働者や施設などの条件が悪化する」と批判。
 さらに京都市が、私立保育園に職員人件費などの運営費を配分するプール制を見直し、廃止する方向で審議していることについて、「プール制によって職員の待遇や長時間保育体制などが一定の水準に保たれてきた。この制度の発展こそが必要」と述べ、プール制継続の署名を呼びかけました。