平和のための京都の戦争展 「第29回平和のための京都の戦争展」(同実行委員会主催)が4日、立命館大学国際平和ミュージアム(京都市北区)で始まりました。
 4日朝、開会のセレモニーが行われ、同ミュージアムの高杉巴彦館長が、「これから戦争の悲惨さを若い人にどう語り継いでもらうかが重要。憲法9条を守り、どの様に平和を構築していくのかが課題です。そのためにもこの戦争展が大きな力を発揮していただけると思います」と語りました。
 戦争展実行委員会の桐畑米蔵代表が「ピーススクールや様々な団体の企画がたくさん予定されています。多くの人に歴史を学んでもらい、戦争の悲劇を語り継いでほしい」とあいさつしました。
 戦争展の呼びかけ人の岩井忠熊氏、高木隆郎氏らがあいさつしました。
 戦争展は9日まで開かれ、「15年戦争と京都」「60万の将兵をシベリアへ棄てた」など15のブロックに分かれた展示場や、戦争を語り継ぐ企画、平和問題に関するシンポジウムなどが開かれます。
 原爆投下直後の新聞記事に見入っていた男性(29)=東京都=は「旅行で京都に来て、たまたま通りかかって入ったんですが、すごく興味深い。あまりこういうものを見たことはなかったけど、戦争の歴史と平和への強い思いが伝わりました」と話しました。