京都の定時制・通信制教育を考えるみんなの会(林五月会長)は2日、京都市内の夜間定時制高校の募集定員増を求めて京都府、市両教育委員会に申し入れました。
 申し入れ文では、今年度の入試結果で58人もの不合格者が出たことについて、3年連続で大量不合格者を出し、定時制の進路を閉ざしたと批判。大阪府が今春、不合格となった167人を補欠募集(定員167人)したことを紹介し、「経済格差が拡大している今日、教育の機会均等を保障する夜間定時制を狭き門として放置することは許されない」とし、○募集定員削減による3年連続の大量不合格者を出したことに対する認識を明らかに○府立桃山高校普通科の募集定員を06年度の80人に回復○市立西京高校の募集定員を60人に回復、など5項目を要望しています。
 
 同「会」では、「府、市両教委とも、大量の不合格者を出したことを深刻に考えていない。経済的に厳しい状況が続いているので、せめて06年度の募集定員数にまで戻して、教育の機会均等を保障してほしい」と話しています。