師走の大根焚(だいこだき)が9、10の両日、右京区の了徳寺で行われました。大勢の参拝客が訪れ、壇信徒の女性らが早朝から大釜で焚いた3000本の大根を味わいました。
 大根は毎年、亀岡の農家から取り寄せる篠大根。油揚げを加え、塩としょうゆで味付けされています。じっくり煮込まれた大根は甘く、体が温まります。
 大阪から来た女性(52)は、「病気になりませんようにとお願いに来ました。とてもおいしいです」と話していました。
 大根焚は、1252年(建長4)に親鸞聖人が説教のため鳴滝を訪れたときに、村人が塩味の大根でもてなしたところとても喜ばれたことからはじまりました。