日本科学者会議は20日、京都市左京区の京都市国際交流会館で「21世紀を安全に生き抜くためにー化石燃料・原子力発電非依存社会の構築に向けてー」と題した講演会を開催しました。
「自然エネルギー市民の会代表」の和田武氏が 「脱原子力、再生可能エネルギー普及による地球温暖化防止」について講演を行いました。
 和田氏は、原発廃絶を掲げるドイツでは、2030年までに発電量の45%を風力、太陽光などの自然エネルギーでまかない、2050年にはCO2を1990年の80%に削減する目標を定めていることを紹介。逆に、日本は「原子力立国計画」と銘打ち、国内外で原発を大増設する計画を掲げ、CO2の中期削減について計画さえ持っていないことを厳しく批判しました。
 和田氏は、地球温暖化防止のためには、原発拡大ではなく、環境負荷に少ない自然エネルギーなど、再生可能エネルギー重視の政策へ転換が不可欠だと述べました。このほか、同会議事務局長の松川康夫氏、京都大学の植田和弘教授が講演を行いました。