第14回「春のしがらき駅前陶器市」が26日から5月6日まで滋賀県の信楽高原鉄道信楽駅前広場で約20の信楽焼窯元などが出店して開催されています。5月中旬並の好天候にめぐまれた29日は、大勢の人たちが訪れてにぎわっていました。
 信楽焼は遠く奈良時代より焼かれて、茶碗、皿や湯飲みなど日常的な陶器がつくられていましたが、室町時代には千利休ら茶人が茶陶として愛用し全国的に名をはせました。現代は植木鉢やタイルなどを大量生産。そして開運を呼ぶおなじみのタヌキの大中小の陶器や新作のしゃれた茶碗やコーヒーカップなども作成され人気上昇中。京都や大阪から訪れた買い物客らは、茶碗や花瓶、傘立てなど掘り出し物を求めて品定めをしている人、値切っている人、オークションで競り落としている人など一時を楽しんでいます。(仲野良典)