豊臣秀吉による朝鮮侵略(文禄・慶長役)後、和解と国交回復のため1607年から、朝鮮国王より対等・友好国の江戸幕府の将軍に遣わされた使節、朝鮮通信使来日400年を記念して9日、京都市左京区の国際交流会館で、「シンポジウム『朝鮮通信使』に学ぶ」(コリアンサロン「めあり」他主催)が開催されました。
 京都大学の水野直樹教授をコーディネーターに、同大学の上田政昭名誉教授、京都造形芸術大学の仲尾宏客員教授の2人がパネラーとなり、朝鮮通信使の歴史的意義などについて討論が行なわれました。
 上田さんは「江戸時代、朝鮮通信使により、みごとに戦後処理を行い、2カ国が善隣友好を維持したことは大きい」とのべました。
 仲尾さんは「通信使が再評価されたのは、1990年代の事。日本のアジアを見る目がいかにくもっていたかを通信使は気づかせてくれる」とのべました。(詳しくは、「週刊しんぶん京都民報」11月18日付掲載)