府立学校の退職教職員の日本共産党後援会が7、8の二日間、福知山の兵庫県との県境にある秋深まる夜久野荘で学習会をもちました。南部は山城、乙訓地域や京都市内、北部は京丹後市、宮津や地元から約30人ほどの会員が参加し熱心に学習しました。
 黒住嘉輝会長は「安倍さんも政権ほっぽりだす自民党、大連立でうまくいかなかったら党首をほっぽりだす民主党騒動など政局は揺れ動いている。京都市長選や総選挙で今こそ大きく躍進できるチャンス。健康に気を付けてお互いガンバりましょう」と挨拶。1時間目の授業は地元郷土歴史資料館長の柴田東一郎さんから夜久野の「一揆の陰に咲いた華」と題しての今までの研究成果を披露。江戸期の1734年の福知山領内63カ村の一揆につづく1737年の夜久野地方の一揆について資料や現地調査をもとにした講義は、物語的なまた宗教的な要素も取り入れた語りで興味そそるお話でした。
 2時間目は1974年の「八鹿高校事件」当時、その影響を直接受けて苦難な取り組みをした会員から「夜久野分校の思いで」と題してのお話。府立高教組の歴史的大著『府高四〇年史』定時制編に基づいてその思い出の一端を述べられました。
 講演を聴きながら「府立高教組の、解放運動は民主主義運動の一環であること」、「クラブ活動は学校教育の一部であり外部からの指導はあり得ない」こと「教職員の意思統一を大切にし一致した方針と体制で行動する」ことなどが正しい方針であったことを再認識。そして、「夜久野分校と福知山高校だけの問題ではなく、京都の民主教育を守るか、破壊されるかの問題である」などが改めて今日でも脈々と生き続けていることを会員全員が感銘をもって確認しあえた講義でした。
 3時間目は音楽の授業で会員による懐かしいアコーディオン伴奏で「ふるさと」や「もみじ」など元気に大合唱しました。
 2日目は会員で地元の本光寺住職中島正英さんの案内で「夜久野フィールドワーク」。但馬との国境にある茶堂、石仏群、なりあい古道や京都唯一の火山であった宝山(田倉山)や火山岩、応仁の乱古戦場や有名な長者森古墳群など実地研修しました。二日間の研修で、「来るべき京都市長選や総選挙で健康で元気に頑張って勝利し子どもたちに平和で明るい未来を」と誓い合って散会しました。(仲野良典)