京の1月は初詣からですが、「初」や「始」が付く1月中の各寺社の縁日はたくさんあります。初甲子(きのえね)の日は妙円寺初甲子祭、初寅の日は鞍馬寺や毘沙門堂の初寅大祭、初卯の日は上賀茂神社の初卯の神事、初辰の日は・・・というふうにたくさんあります。それぞれ何らかの言い伝えで長く続き親しまれています。
 写真は今年の初縁日の最終を締めくくる左京区松ヶ崎の妙円寺(通称松ヶ崎の大黒さん)の初甲子大祭。妙円寺は夏の五山送り火の「妙法」の字の「法」の火床真下にある京都七福神の一つ大黒福寿尊天像が祀られている寺院で江戸初期に開基と伝える。幸福やいろいろな願い事が成就するといわれおり、60日ごとの甲子(きのえね)の日に大黒天像が開帳されてたくさん参拝者が訪れます。(仲野良典)