女優で劇作家・演出家の渡辺えり子さん(50)を迎えて、京都民医連・民医労・共済会主催の「新春のつどい」が15日、京都市中京区の京都アスニーで開かれ、約400人の参加者を前に渡辺さんは、「戦争放棄の日本の憲法は理想。憲法を変えさせないためたたかっていこう」と呼びかけました。
 渡辺さんは「非戦を選ぶ演劇人の会」などで平和を訴え、演劇人らとピースリーディングを行っている人。この日、「未来へ」をテーマにした講演で、故郷・山形県に30歳を過ぎて帰郷した際、父親から初めて戦争体験を聞き、ショックだったと告白。以来、湾岸戦争、イラク戦争で幼い子どもたちが犠牲になる姿に心を痛め、平和と憲法を守る運動に取り組むことになったと、エピソードを交えて詳しく紹介しました。
 「若い人たちが戦争へ行かされる。戦争をやめさせたい。憲法を変えさせたくない」と力を込める渡辺さん。「憲法改正の根回しが行われいる。憲法が改正されたら、徴兵制になり、戦争に行かされる。私たちの世代の役割はこれをやめさせること」と訴えました。
 最後に、渡辺さんが、現憲法制定時に文部省が発行した「新しい憲法のはなし」を朗読すると、参加者から大きな拍手が起こりました。
 つどいでは、京都民医連の門祐輔会長が開会あいさつ。日本共産党の穀田恵二衆院議員(国会対策委員長)、「民主府政の会」の知事候補・衣笠洋子さんらが来賓としてあいさつし、衣笠さんに花束が贈られました。日本共産党の光永敦彦府議、倉林明子、玉本なるみ、蔵田共子の各京都市議も参加しました。