終戦直後、祖国に帰る途中の朝鮮人労働者らを乗せた海軍の浮島丸が舞鶴港で爆沈され、多数の犠牲者を出した「浮島丸事件」の62周年を追悼する集会が24日、舞鶴市下佐波賀の殉難の碑公園で開かれました。在日朝鮮・韓国人や市民ら250人が参加し、平和への誓いを新たにしました。
 黙とうのあと、「浮島丸殉難者を追悼する会」の余江勝彦会長が「事件を風化させず、事件から教訓を学びとり、平和の確立に向けてこれからも追悼事業を続けていくことを約束し、日朝、日韓、日中国民の友好関係の発展を念じる」とあいさつしました。
 在日本朝鮮人総連合会京都府三丹支部と在日本大韓民国民団京都府舞鶴支部の代表が追悼の言葉を述べました。
 続いて韓国伝統舞研究会の金一志(キムイルチ)さん(40)=京都市西京区=ら女性5人が、犠牲者の鎮魂と平和への思いを込めて、慰霊の舞を披露しました。