全日本おばちゃん党 京都第一法律事務所は20日、京都市中京区のハートピア京都で第10回目となる憲法集会を開き、約120人が参加しました。インターネットの交流サイト「全日本おばちゃん党」を運営する大阪国際大学の谷口真由美准教授が「庶民の目線で憲法を考える」と題して講演しました。
 谷口氏は、庶民の目線で政治について考えようと「全日本おばちゃん党」をネット上で立ち上げ、日本維新の会の橋下徹代表の慰安婦問題発言や、自民党の改憲案の危険性などを「おばちゃん言葉で、ツッコミを入れていく」手法で批判・解説するとアクセスが集中し、マスコミにも取り上げられている状況を紹介。憲法について、「権力者を縛るためにあるもの。自民党の憲法草案は国民を縛るものに変えようとしている」と指摘し、「日本国憲法の中身や意義をきちっと知ることが必要。憲法の授業で学ぶと、はじめは『改憲が必要』と述べていた学生たちも、ほとんどが『変える必要ないやん』と言ってくる。憲法の成り立ちから分かりやすく伝えれば、『ふわっとした改憲派』の人たちの意識も変わると思う」と述べました。
 同法律事務所の浅野則明弁護士があいさつし 「憲法を守るため、最大限の努力をしようとはじめた憲法集会は今回で10回目となります。改憲を党是とする自民党は改憲草案で9条を変え国防軍をつくると明記し、戦争できる国づくりを進めようとしています。危険な改憲の動きを止め、憲法を守る取り組みを広げていきましょう」と呼びかけました。