米基地設置撤回を

京丹後市丹後町宇川の漁師・松田正信さん

 設置予定地に隣接する中浜漁港を拠点に漁を行っています。予定地周辺の海域は豊かな漁場が広がっています。その真上にレーダーが照射されることになります。一番の心配は、魚がよく獲れるポイントを記録している電子機器が影響を受け、そのデータが消えることです。これは漁業者にとって死活問題です。
 また、漁師の間で、魚群探知機のレーダーをしばらく照射していると魚が逃げることが知られています。魚探のレーダーは低出力ですが、米軍の強力なレーダーではどういう影響があるのか不安です。
 この間、防衛省は住民説明会で「漁業に影響なし」と繰り返しますが、根拠となる具体的なデータは「米国の軍事機密」を理由に明かしません。「米軍から情報が得られれば知らせます」との説明も目立ち、米軍の言うがままという印象です。
 そもそも、米軍基地設置を国民に知らせないままに日米両首脳で合意することが、米国いいなりであると感じます。参院選では米国いいなりでない政党に投票し、基地設置撤回の力になってほしいと思います。(「週刊しんぶん京都民報」2013年6月30日付掲載)