Let's Dance署名スタート 「ダンスする場を規制するのはおかしい」「クラブシーンを守ろう」──音楽家の坂本龍一氏や弁護士の中村和雄氏ら9氏が呼びかけた風営法の「ダンス」に対する規制削除などを求める署名運動が29日、スタートしました。この日、京都市中京区の三条河原町で行った宣伝では、「ツイッターで見て、署名に来た」という人などが次々と駆け寄り、1時間で250人分の署名が集まりました。
 署名はアーティスト、クラブ関係者、利用者などでつくる「Lets Dance署名推進委員会」が行うもので、○ダンスを規制対象から削除○過剰な取り締まりの適正化○健全な文化発信の施策の拡充―の3点を求めています。今年2月の京都市長選で中村和雄候補が訴え話題となったもので、京都から全国に発信し、10万人分を目指します。
 宣伝には、DJやアーティスト、クラブ利用者の若者など50人が参加し、市民に呼びかけました。中村和雄弁護士がマイクを握り、「ダンスをさせると逮捕されるような法律はおかしい。一緒に声を上げて、法律を変えていきましょう」と訴えました。
 署名したクラブ利用者という女性(33)は、「遊びにいくところがなくなって寂しい。なぜ今取り締まりが強化されるのかわからない」とのべ、趣味でDJをやるという学生(18)は、「小さいクラブだから遊べている面がある。取り締まりされないか、活動できる場がなくならないか心配」と話していました。
 また、署名活動に参加した女性(23)は、「彼氏や友達がDJで、クラブにもよく遊びにいく。ダンスしたらあかんなんておかしいので、知り合いなどに署名を広めたい」と語りました。
 「署名推進委員会」のホームページには、ツイッターやフェイスブックなどで29日までに約5万件の賛同が寄せられ、ジャンルを超えて音楽家や芸術家、知識人のほか、ファッション界からも賛同の声が上がっています。
Let’s DANCE | 署名推進委員会 風営法からダンスの項目削除を求めます