農協労組支援 違法な労働組合つぶしとたたかう京都農協労働組合を支援し早期解決をめざす行動が12日行われました。京都府農協労連、京都総評、全農協労連の共同行動です。
 争議は、2005年4月の京都丹後農協と京都農協(中川泰宏会長)の合併に前後した団体交渉拒否、悪質な組合つぶしに労組側が京都府労働委員会への不当労働行為の救済申立を行ったことから始まりました。
 府労働委員会は2007年4月に労組側の全面勝利命令。これを不服とした農協の再審査申立も中央労働委員会が2009年2月に棄却し労組側の勝利となっています。
 農協側は、昨年から国(中労委)を相手に命令の取消を提起し現在東京地裁で係争中です。
 一方、交渉拒否を続ける農協へ、東京地裁が5月に「緊急命令」を発し、労組との交渉、事務所貸与に応じることを命じています。
 農協側は交渉に応じ始めましたが、労組事務所の貸与も実現に時間を要しています。
支援行動は、1日夜の事前報告集会(福知山市内)から始まり、争議経過を確認し、行動の意思統一が行われました。
 2日は、朝から府北部の31カ所の職場に活動を知らせ労組加入を呼びかけるため訪問。午後冒頭には亀岡市の会場に東北や四国など全農協労連の参加者も合流し、50人の打合せ集会。直後には幹部が農協への要求提出を行い、参加者は農協前で横断幕を掲げ、早期解決を訴えました。
 続いて、3班に分かれ亀岡市内の6つの職場を訪問。
 その後は京都市内に移動し、近畿農政局、京都府、農協中央会に京都農協への指導を求め申し入れました。ここでは、直前の要求提出で、農協が悪質な対応を行ったことが明らかにされました。対応した幹部職員が、「『緊急命令』以外のことには応じない」、「JA京都に労組はない」などと公言。労組が抗議したところ「表に出るか」と暴力行為を想起させる発言を重ねたのです。
 労組側は、農政局、京都府に対し事実を確認し指導を行うことを求めました。
 最後の集会では、「農協側の姿勢は許せない」「支援していく」と激励のことばが交わされ、京都農協労組の石岡委員長は、支援に感謝を述べ「要求提出時の農協対応は恥ずかしいもの。この状態を変えていくためにも勝利をめざす」と決意を語りました。(H)