京都中小企業家同友会は創立40周年を記念して28日、京都市左京区の国立京都国際会館で「京都同友会の原点から今何を学び行動するか」をテーマにした記念鼎談と式典を開きました。
 鼎談者の橋本嘉雄・元代表理事、上野修・相談役、井上誠二・代表理事は、京都の同友会が設立直後に組織の基本的性格を表現した文書(「5つのスローガン」)を制定したり、76年に「提言・転換期における中小企業の経営姿勢」を発表するなど、理論・運動両面で全国をリードしてきたことを強調。今年6月には「中小企業憲章」が閣議決定されたもとで、会員が事業活動を通じて人々の豊かで安定した暮らしが守れるよう力を発揮しよう、などと呼びかけました。
 約400人の参加者は50周年に向けて、○同友会理念と経営理念を礎に経営を強化し、地域・社会を支える企業づくりをすすめる○「中小企業・地域振興基本条例」制定運動に取り組み、経営を取り巻く環境改善の運動をすすめる○“心から話し合える会”を質量ともに育て、組織率10%(約2800社)を目指すーーとしたアピールを採択しました。
 式典では、副知事、京都市副市長、京都銀行頭取らがあいさつ。在籍30年以上、会員拡大に貢献した会員らが表彰されました。