憲法9条京都の会は15日、京都市左京区の京都会館会議場で「9条京都のつどい」を開き、新しい9条署名を集める活動や憲法集会を11月3日に開催することなどを確認。ノーベル賞物理学賞受賞の益川敏英氏を代表世話人に選出しました。
 320人の参加者を前に事務局長(世話人)の小笠原伸児弁護士は、昨年6月の同会発足以降毎月9日に取り組んだ憲法署名が多数集まったことや学習会を35回実施したことなどを報告するとともに、9条改悪に反対する新しい署名の国会提出を目指す活動や憲法集会(11月3日)の成功をめざす取り組みなどを提案しました。
 世話人には先の益川氏とノートルダム教育修道女会会員の鎌田論珠、立命館大学国際関係学部の君島東彦、版画家の黒崎彰の4氏を選出。代表して益川氏が「戦争を変えるために憲法9条を変えると提起されれば反対の声はあがる。しかし、改憲の提起の前から反対の声を大きくすることで、憲法改正草案を出させないことが必要。改憲を断念させる運動を全国の仲間と展開しよう」とあいさつしました。
 憲法学者の山内敏弘龍谷大学教授(世話人)が、「憲法をめぐる情勢と私たちの課題」と題して記念講演。総選挙の結果について、「主権者である国民が自らの一票で国政を動かせると実感したことは、大きな意義を持つ」とのべ、また、「改憲派議員が多数落選したことも評価できる」とも述べました。
 また、新しく生まれる民主党政権が憲法にどういう態度をとるかついては、「まだわからない」と指摘しつつ、「当面の課題として、海上自衛隊のインド洋での給油活動中止や海賊対処法廃止、日米地位協定の見直し、非核三原則の法制化など、民主党がマニフェストや国民新党・社民党との政権連立合意書でうたっていることを実現させることが必要。全国各地の『九条の会』でがんばろう」と訴えました。
 さらにシンガーソングライター・茶木みやこさん(世話人)がライブを行いました。